「泣く」という行為について-どうしても涙が出てしまう人へ

blog_241010 考えごと

最近、大声で泣くこどもを見て、「泣く」という行為について考える機会が増えました。

そこで、今回は泣くことについて、考えてみます。

大人が泣くことについて考える

周りなど気にせず泣く子どもを見て、そんなふうに思いっきり泣いたのはいつが最後だったかな、と思う。思いっきり泣くことは無いが、私は涙もろくすぐに涙が出てしまう大人である。ドラマや映画、ニュース、家族とのけんか、職場の上司との面談等、様々な場面で涙が出てくる。

ただ、大人が泣くと、ネガティブなイメージがどうしてもついて回るものである。

「大人なんだから泣くな。」「大人になって泣くのは格好が悪い。」

そんなこと言われるのも思われるのも悔しいけれど、どうしても涙が出てしまうので、私はいつからか開き直った。職場では、「涙が出てしまうのですが、気にしないでください。」と前置きをするようになった。

世の中には、私のように涙がでしまう大人は一定数いるようだ。インターネット検索してみると、同じようなことで悩んでいる人がいることがわかる。自分だけでは無いのだと思うと少し元気がでる。

もし、泣いてしまう大人がどんなものかイメージしにくい人がいたら、「北欧、暮らしの道具店」がYouTubeで公開しているWEBドラマを観て欲しい。大人だけれど涙もろいキャラクターが出てくる。まさにこんな感じなのだ。

【ドラマ】青葉家のテーブル 第4話:春子のユウウツ /「北欧、暮らしの道具店」オリジナル短編ドラマ

なぜ泣くのか-涙には良い効果がある

そもそも、なぜ人は泣くのか。

涙の役割は、①基礎分泌の涙(目の機能を保護が目的)、②反射の涙(外部からの刺激が要因)、③情動の涙(感情の高揚が要因)があるそうだ。

注目したいのは、「情動の涙」である。これは、ストレスを解消する効果があるらしい。

人はストレスを感じると自律神経系の交感神経が優位になり、体が緊張状態になる。そこで、緊張を緩和させようと副交感神経を優位にするように働く仕組みとなっている。副交感神経を活性化させるための方法の一つが「情動の涙」だという。

ストレスが解消されるだけでなく、およそ1週間ストレスがたまりにくくなる効果があるそう。また、免疫力の向上等の効果があるとされている。

この効果に着目して、「涙活(るいかつ)」が一時期話題になったことがあった。これは、能動的に泣き心のデトックスを行うため、泣ける映画や朗読を楽しむ活動を行うことを意味する。過去には、涙活イベント等も開催されていたようである。

涙のコントロールが苦手な人の特徴と対策

涙には良い効果があるから、積極的に流そう!という人がいる一方で、大人が涙を流すことに対するネガティブイメージは消えない。そのため、涙をコントロールできないひとは悩んだ経験があるのではないか。

泣くことを制御できる人がいる一方で、コントロールできずに涙を流す人がいるのは、なぜか。これは、感情の高ぶりが大きい人が、泣く行為により心のバランスを取っているためだそう。

感情の高ぶりが大きい人とは、感受性が豊かな人や感情移入しやすい人のほか、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)も該当する。そのほか、うつ病の初期症状の場合もあるようだ。

うつ病の場合は適切な治療が必要だが、それ以外の場合、自分の生まれ持った特性を大事にしながら涙と付き合いたいものである。私のように開き直ることも一つの解決策ではあるが、アンガーマネジメントなどの感情コントロールを学んでみるのも効果があるかもしれない。

参考リンク

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