本日は、子供時代に歌った懐かしい合唱曲の力について、大人になってから私が感じていることをお話しします。
忙しい毎日の中で蘇った、懐かしいあの歌
私の職場は残業が常態化しており、帰宅時間は21時過ぎになることが普通で、もともと体力もガッツもない私は、日々に疲弊していた。
帰宅後に、さっきコンビニで購入した夜ご飯を食べて、重い腰を上げてシャワーを浴びる。何も考えたくないのに、今日の仕事や職場の上司や同僚とのやりとりを思い返して、ひとり反省会が始まりそうになる。
そんなときに、ふと学生時代のことを思い出した。研究室の同期が、修士論文の追い込み時期のみんなに余裕がない時に、どこかできいたことのある合唱曲をYoutubeで流していた。子供の頃に歌った合唱曲が心にゆとりを持たせてくれるんだ、と言っていた。
なんとなく真似してみようと思い、おぼろげな記憶をたどり、子供の頃に歌っていた「翼をください」をくちづさんでみる。はっきりと歌詞や曲を覚えているわけではない。最後に歌ってから10年以上経っている。
「いま~わたしの~ねが~いごとが~」
なんとなく口が覚えている。私の脳は、口から漏れ出てくる音を聞いて、「そうだった、そうだった」と遅れてついてくる感じ。
「悲しみのない場所へいきたい」、「富や名誉なんていらないから自由がほしい」。口から漏れ出てくる「翼をください」を聴きながら、毎日なんて息苦しい生活をしているのだろう、馬鹿らしい。そんな気持ちになった。
【紹介】疲れた大人を救ってくれる曲たち
「翼をください」のほかにも、私を救ってくれる曲がいくつかある。一部を紹介しよう。
「翼をください」
作詞:山上路夫 作曲:村井邦彦
響いたポイント
「いま願い事が叶うなら翼をください、悲しみのない自由な空へ飛んでいきたい」「富とか名誉はいらないから翼がほしい、こどもの時に夢見たことを今でも夢に見ている」といった歌詞が響く。
いま何が欲しいと言われたら「お金」と即答してしまいがちな資本主義社会。私たちは身を粉にして働きながら、将来の不安と隣り合わせの中、日々生活している。ただ、私たちがこどもの頃に夢見ていたのはそんな未来ではなかったはず。本当に今欲しいものはお金ではなく「自由」なのではないか。いまの自分を改めて見直し、前向きになることができる。
Believe
作詞・作曲:杉本竜一
響いたポイント
「いま未来の扉を開けるとき、悲しみや苦しみがいつの日か喜びに変わるだろう、・・・信じている。」といった内容の歌詞が響く。
きっと今感じている悲しいことや苦しいことが喜びになる、そう信じて明日も頑張ろうと思える。
マイ・バラード
作詞・作曲:松井孝夫
響いたポイント
「どんなに小さな悩み事があるときも、心痛む思いが苦しくても、仲間がいつも見守ってくれている。助け合っていつまでも生きていこう。」といった内容の歌詞が響く。
大人になって苦しくなることが増えたけれど、私には家族や親しい友人がいるから大丈夫、と前向きになれる。
疲れた心を浄化・ストレス解消しよう
どんな大人でも、子供時代に学校で歌を歌っただろう。朝礼の朝の歌の時間、音楽の時間、卒業式などのイベントなど、あの頃は歌を歌う機会であふれていた。どうしてあんなに歌を歌わせられたのか、あの頃は謎であったが、疲れた大人になってやっと気づいた。
大人になって、いろいろ大変で、心に余裕がなくなった時に、背中を押したり、背中をさすったり、寄り添ってくれる存在になるのだ。あの頃の自分の一生懸命な歌声は、時を超えて今の私に届いている。
歌のパワーは絶大だ。歌うことが面倒だと思っている、現子どもたちにも、歌を習うことの意味を是非大人から伝えて欲しい。
そして、今疲れた大人になってしまった方には、自分を前向きにするためのツールとして、一度試してみて欲しい。もしかしたら、あなたにとっても強力な効果があるかもしれない。