サードプレイスを持つことーアルバイト先もサードプレイスになり得る

考えごと

今回はサードプレイスについて考えます。皆さんにもサードプレイスはありますか。

学生時代、私のサードプレイスは当時のバイト先でした。

「サードプレイス」とは?

「サードプレイス」というワードを聞いたことがある人も多いでしょう。今一度、どんなものか確認してみたいと思います。

都市生活者には三つの“居場所”が必要だといわれます。第一の場所(ファーストプレイス)が「家」。第二の場所(セカンドプレイス)が「職場」。そしてその二つの中間地点にある第三の場所を「サードプレイス」と呼びます。

出典:人事労務用語辞典

サードプレイスを持つことは、孤独感を低減し、幸福感の向上が図れる機能があるそうです

(参考:レイ・オルデンバーグ「サードプレイスーコミュニティの核になる『とびきり居心地よい場所』」)


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魅力的な職場環境のアルバイト

学生時代、大学の講師からの軽い誘いがきっかけで、小さな建築事務所でアルバイトを始めることになりました。そこは魅力的な職場環境が整えられていました。

仕事内容

職場は小さな建築事務所で、雇用主の設計士のみが働いていました。設計士の奥さんが自宅で経理等を担当しているようでした。

仕事内容は、設計士の描いた図面に従って、建築模型を制作することが主でした。また、設計ツールを使用した図面修正や名刺整理などの雑務も行いました。さらに、勉強と称して、時々施工現場に行く機会もありました。

私の専攻は建築と似てはいましたが建築ではなかったので、仕事を通して新たな視点を得るいい機会となりました。

魅力的な職場環境

雇用主の設計士は、過去に貧乏だった時代があったからか、夜になると学生アルバイトを夕ご飯を食べに連れて行ってくれました。

事務所が都心にあったことから、連れて行ってくれる場所も六本木や表参道等の都会のど真ん中でした。学生には手に届かないレストランにも時々連れて行ってもらいました。そんなところで食事をしたことがなかった私は、いつもわくわくしていました。

また、仕事中は、お茶やお菓子をいただきながらの作業が許されていました。作業効率がよかったかはわかりませんが、居心地が良く働くことが苦ではありませんでした。

また、事務所等でのバイトでは一般的ですが、通常の店舗などでのバイトとは異なりシフトは組まれません。仕事をしたいときに相手の都合が良ければ、仕事をさせてもらえるのです。融通が利く点も魅力の一つでした。

私の大切な居場所

そんな魅力的なバイト先は、数年間働いているうちに、私のサードプレイスとなりました。

学生時代に一時期、学校にも家にも居場所がないと感じた時期がありました。当時は、学校の近くに研究室のメンバーとルームシェアをしていたことから、家と学校の境目がない生活を送っていました。

バイト先が私の唯一の逃げ場でした。あの場所があったからこそ、私は不安定な心を調整することが出来、何事も無かったようにそれまでと同じような生活を送ることが出来たのです。

おわりに-サードプレイスの重要性

昨今、サードプレイスを持つことの重要性が認識されるようになりました。

もし、あなたが今の職場や学校、自宅に不満がなくとも、いつ状況が変わるかわかりません。サードプレイスという逃げ場を日頃から作っておくことを推奨したいです。

少し億劫に感じる方もいるかもしれません。しかし、現代ではリアルでなくともオンライン上でもサードプレイスが見つけられます。

是非、自分だけのサードプレイスをつくって、ストレス社会の荒波に負けない、心のバランスの維持を図りましょう。

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