「子どもって何を考えているのか分からない・・・」「どうして言うことを聞いてくれないのかしら・・・」
そんな風に子どもへの接し方に悩むママやパパ、おじいちゃんおばあちゃん等の大人は多いでしょう。
最新の研究(情報)では、大人の私たちの見ている世界と子どもたちが見ている世界は異なることが分かっているようです。
そこで今回は、子どもの見えている世界を理解し、子どもに寄り添った接し方のできる大人に一歩近づくために、読みたいコンテンツを紹介していきましょう。
おすすめ情報サイト「子どもの視点ラボ」
子どもの視点ラボとは
こどもの視点ラボは、
こどもの当事者視点とはどんなものかを真面目かつ楽しく研究しているラボです。
「大人がこどもになってみる」ことでこどもへの理解を深め、
親と子、社会とこどもの関係をよりよくしていくことを目指して活動しています。
現在、ウェブメディア電通報で、こども研究の第一人者の先生方を交え、
さまざまな実験&レポートを連載中。
出典:こどもの視点ラボ公式HP
開設されている公式HPでは、様々なスタディが対話形式の記事で紹介されています。
どのスタディも興味深く、読んだ後は周りに知識を披露したくなってしまうものばかりです。
個人的に覚えておきたいと思った点は以下の通り。
- 【2歳の朝食】
幼児にとって生活用品の大きさは大人に比べて2倍程度の大きさなため、扱うだけで大変。
持ったり握ったりという経験も初めてで不慣れなため、失敗しても仕方ない。 - 【4mの大人たち】
幼児から見上げると立っている大人は巨人(大人のサイズからすると4mのキリンくらい)、話をするときは目線を合わせてあげよう。 - 【いとちゃんの30分】
こどもは時計を理解していないため、できごと(イベント)の数で時間を計っている。「ちょっとだけ」「早くして」ではなく、「1回だけ」「ママと競争しよう」など、行動に結びつく指示を出してあげることがポイント。 - 【こどもおんど】
昨今の暑すぎる夏における様々なものの子どもの体感温度を測って歌にしている。身近な物などの熱すぎる温度に驚くこと間違いなし。 - 【2歳でウォーク】
大人の歩幅は、2歳児の歩幅に比べて2.2倍。
こどもは立ち止まるのが当たり前なため、大人が5分で行ける場所は20分かかると思っておくと良い。 - 【なにこれ?ランチ】
苦手な食材は、その味を1カケラずつでも10回以上食べる経験により食べることが出来るようになる。無理矢理食べさせることは逆効果。 - 【あなたの知らないおむつの世界】
パンパンにも膨れ上がったおむつの重さは大人に換算すると約2kg。さらに、オムツ内の湿度は高いとき、雨期の熱帯雨林並みとの事実に驚き。
筋肉の発達および神経の発達状況から、尿意をコントロールできるのは3歳頃から。尿意に対する経験が浅いため、大人がうまくトイレに誘導してあげる必要がある。
他にも【ベイビーヘッド】【ベイビーボイス】は、大人がこどもたちの身になって考えてみるという面白い視点から気づきがあり赤ちゃんへの理解が深まりました。
「どうしてできないんだろう」「なんでこんなに泣くんだろう」
といった赤ちゃんへの疑念がすこし解消されて寄り添う気持ちが生まれました。
その他にも、様々なスタディが紹介されています。育児の合間などのスキマ時間に是非チェックしてみてくださいね。
きっと子どもへの接し方も変わることでしょう!
▼「子どもの視点ラボ」の公式ページは以下よりチェック!

最近(2025年2月時点)まで、展覧会も開催されていました。不定期で開催されているようなので、是非近くで開催される際は、赴いてみたいですね。
書籍派の方へおすすめの関連書籍
書籍でじっくりと理解を深めたい方に向けて、ここでは関連書籍を2冊ご紹介します。
「こどもになって世界を見たら?」
上記で紹介した、子どもの視点ラボが出版している書籍です。
こちらは、上記の公式HPに掲載のスタディの内容が、わかりやすく書籍にまとまっています。
手元に置いて置きたい方、書籍でゆっくりじっくり読みたい方には、おすすめです。
「赤ちゃんの不思議」
こちらは、東大の赤ちゃん研究室の教授の書籍です。
赤ちゃんに協力してもらい行った様々な実験、結果、考察までが詳しく記録されており、
赤ちゃんにどのような傾向があるのか、知ることができます。
実験を通した考察の根拠までしっかりと知りたい方には、こちらの本がオススメです。
赤ちゃん研究を通して考えられる、育児に関する神話(例えば、早期の英語教育の効果、三歳児神話など)についての考察などもされているので、興味深かったです。
おわりにー子どもの特性は面白い!
今回ご紹介したコンテンツは、子どもとの接し方に迷い大量の情報を漁っていた著者が、「これなら子どもの気持ちを理解し寄り添った接し方ができるようになるのでは・・・?」と期待することが出来た、おすすめのコンテンツです。
読み物としても大変興味深いコンテンツばかりなので、是非チェックしてみてください。
子どもとの接し方に迷うタイミングで、あなたの助けになってくれることでしょう。